瑞々しくあったはずの6年間の中で――
17歳から21歳は、まさに瑞々しい時期と重なる。
私は今月で22歳になろうとしている。
その約6年間で、私は目眩や様々な症状に悩まされ、
仕方なく薬を服用するようになった。
最初は普段飲まない物を飲めるという錯覚に陥り、
少し嬉しさもあった。
だが、そんなのは束の間、すぐに消えた。
学校でみんながお弁当を食べた後、
楽しそうに笑いながら会話をしている中、
私は薬を服用していた。
その時はまだ薬は安定しておらず、
漢方薬を飲んでいた。
苦くて効き目があるのかすら分からず、
全く良くならない状況に、
薬を全て、教室のごみ箱に捨てた時もあった。
その6年間の蓄積が、数日前、
負担になっていたことを知った。
「もう薬飲むのやめよう」と寝る前に飲むはずの、
睡眠導入剤を飲まずに寝た。
相変わらず、寝るのには時間が掛かった。
ずーっと眠りについているわけではなく、
プツリ、プツリと切れるように目が覚め、
寝ては、何度も繰り返した。
そうしてようやく手に入れたものは、
室内に居るのに、室外にいるような爽快感だった。
身体を巡り巡るその感覚は、
久しく、何時ぶりだろうと思った。
私はそうして、睡眠導入剤を手放した。
ようやく、第一歩を踏み切った気がする。
このまま、また薬を飲まなかったあの16歳までの期間を
取り戻すべく、
私は奮闘する。