首の跡が今をも私を苦しめる
去年私は首を絞めた。
そう死のうとしたのだ。
その跡が残っていると、
眉をしかめられながら、母や姉に言われる度に、
「そんなことない」と否定した。
でも何度も何度も言うから、
気になって鏡を見ると、
赤い斑点がいくつも首を上を赤く染めていた。
私は、その瞬間、
死のうとしたのに死にきれなかったモノ。
中途半端に生きているモノ。と自分を卑下してしまった。
その名残りが今も私を攻撃している。
私の下にある生と死の線。
どちらに足を踏み入れているのか分からない。