晴れを待ちわびて

トラウマを抱え、自律神経失調症になりながらも、懸命に毎日生きていく日常ブログです。

彼のジョーク

私はあるゲームで知り合った所謂、ネット友達が2人居る。

2人とも男性だが、その2人はリア友で毎日電話をするほど親しく、

急に「飯行くぞ」と予定が決まったりするらしい。

 

そんな関係は、小説とか空想だけの話だけかと思っていた。

 

2人は30代で、私とは一回り以上上だ。

でも私より人生を生きてきている先輩だから、

私の悩みを先に体験している。

 

だからそのアドバイスもどこか奥深く優しい。

でも時に厳しい時もある。

 

一人は、性別は男だけど、

ゲームでは姫とつける人。

 

その人を姫と呼ぼう。

 

姫は、爽やかイケメンで、声も性格も優しい。

だけど熱が入ると、会話のラリーではなく、

ヴァーーッと言葉を放つ瞬間がある。

 

そんな姫も、欠点はあるらしい。

かなりの遅刻魔らしい笑

 

そして、もう1人。髭をたくさん蓄えた人。

文字通り、ガハハとアニメのように気持ちよく笑う人。

この人を髭おじさんと呼ぼう。

 

髭おじさんは、優しい怒らない。

2人は基本的に私の家族についての問題も、

私のセクシュアリティも友達についても知っている。

 

普段はずーっと笑って、

暗い私を少しずつ明るくしてくれた恩人。

勿論姫もよく笑う。というか二人とも凄くポジティブ。

2人がよく言うのは「気にしない」「前へ進もう」

 

そんな髭おじさんはジョークで、

うちのお母さんと結婚するかと言った。

 

勿論ジョークでじゃあそうするか!と言った。

 

そんな彼と私は一昨日電話していた。

今通っているメンタルクリニックから、別のクリニックに転院しようと決め、

転院届が家に着き、私はその新しいクリニックに電話した。

 

簡単に言えば、余り引き受けたく無さそうだった。

 

そういう話は、普通にまず「家族」にするべきだ。

でも私は家族に言えない。お母さんに言うと、姉に筒抜け。

姉に筒抜けになると何が問題かと言うと、

自分の精神状態やまた自死しかけたことを言わなきゃいけない。

 

そうなると、また市役所に行って、

勝手に手続きを決めて、障がい者手帳の申請をする一歩手前まで

役所の人と話してしまう。

 

勿論、制度としてあるのだから、

それを使わせてもらうのは有難いことだ。

 

でもどこか、母の障がい者手帳を小さい頃から見て、

私も同じようにその手帳を持ったら、

家族から「お荷物」だと思われないか、

友達は「関わりたくない」と思われるんじゃないか、

と、ダメなのにそんな偏見を抱えている。

 

自分の家族がその制度を利用しているのに、

その身内がそんな偏見、いけない。でも申し訳ないけれど、怖い。

社会から烙印を押されそうで。

 

行きたい職場に就職できなかったりしたらどうしよう、とか

色んな不安を抱えてしまう。

 

なので私は誰にも話せていなかった。

 

それを知った彼。

色々話しながら、「一番手っ取り早いのは俺らが家族になることだよな」と言った。

それはジョークだと分かっているし、

彼は私が男性恐怖症で、女の子が好きだと知っているし、

完全に男友達として接しているので、そういう意味で言っている訳ではない。

 

たぶん私のどうしようもない立場を慰めるため、

今のどうにもできない状況に「家族になれたら」解決することが多いから、

思わず言ってしまったのだろう。

 

そんな発言は今に始まったことではない。

何度か聞いている。

 

だから彼はそうだったら救ってあげれるのにと思っているんだと思う。

 

そう言った彼は、

いつもの笑い声が消え、電話越しに少し涙ぐんでいるように聞こえた。

 

「話はいくらでも聞いてあげられる。でも家族の問題は、

所詮俺らは他人だからどうしようもできない。

だから何か起きても、どうしようもできないんだよなぁ」と言った。

 

煙草をふかしながら、私は夜空を見上げた。

彼も車の中から、夜空を見上げたのだろうか。