色々あって、本当はあのこにお別れを告げることができないはずだったのだけれど、
友達の計らいで、最後に会うことができた。
いままで出逢った中で
一番愛おしくて、一番、努力した。
地元に戻って自分のすきな場所にいっても
あのことの思い出ばかりで、
栄養ドリンクが安い~ってはしゃいでたあのこに買ってあげた自販機。
野球がすきな私たちにはもってこいのバッティングセンター。
肩が痛いと途中でピッチングを交代させられたね。
最後に言った言葉。
涙がもう零れ落ちそうだったけど堪えた。
そして離れづらそうにしているあのこに、
行くんだと伝えて、
離れた瞬間、近くにあった柱をおでこにつけ、
泣いた。
雑踏の中で静かに泣いた。
ずっと泣いていたかった。一目も憚らず泣いていたかった。
でも、これじゃだめだと涙を止めた。
けれど、いまもなお、
心の奥に涙が残っている。
その涙は心のしこりとなっていく。
私はこの恋でまた学びも得た。
けれどそれと同時に、本来の自分を受け入れる人はそう居ないと分かった今。
私は道化師でいるしかないのかもしれない。
もし縁があったら、
何年後かして、お互いに幸せで居たとき、
またお互いに好きな珈琲を飲みに行こう。
今度は手話上達していると思うから。
思う存分話そう。