仕方ないとわかっていても
年を重ねても、その途中でも誰だってつらい。わかっている。そんなことはわかっている。
私には祖母が二人いる。
父方の祖母も母方の祖母も我儘だ。
自分が会いたいときだけどこにいるかも気に止めず、電話をしてすぐに来いと催促する。
週に1回両親が消える。
そのときだけは楽な一方で、どこかさみしい。わたしだけ全てからおいてかれてるようで。
ひとりで食べるご飯は美味しくない。
あなたのために、と作られたご飯さえも味がするのに、美味しくない。
もはや食べたくない。
親の視線はわたしにもあるようで、
祖母にある。
いつだってそうだった。
姉や兄ばかりをみていた両親。
私の優先順位は最後だった。
お金のことを考えなくていいなら、しばらくなにもしたくない。
ご飯も食べたくない。
ただ息を吸って、寝たい。
怯えて、起きたりしないで、
安眠したい。
でもそんなこと通用しない世の中だから。
わたしもおれもぼくも頑張ってるからがんばれっていう世の中だから。