変化の世がもたらすもの
物事の始まりはいつも不安で、
だがしかし希望に満ちている。
始めたては多少の荒らさも許してくれる。
だが、中盤になればより一層厳しい目を向けられ、自分が築いてきたものを崩しかけてしまうこともある。
私は、自分の両親からすれば、
まだ人生のスタートダッシュを切って、すぐなのだろうが、わたしにとってこの年はもう中盤。そろそろ安定期に入らなければいけない時期。
世の中の全てが中盤に見える。
いま、世間では蛙化現象という言葉が巡っているらしいが、
昔よりも、ちょっとしたことで関心を向けられなくなったり、好意を持たれていたとしてもすぐ消えてしまうような世の流れになっている気がする。
自分の一挙一動に、自分の印象は懸かっており、優等生でいれば、悪いところを探され、指摘され、素直でいれば、もっと隠せ、自分を抑えろと言われる世。
私はきっと生きる上で最も難しい生き方を繕ってしまったのだと思う。
善と悪。で分けてしまう。でもその一方でどちらにも感情移入してしまう。
全てに感情移入したら壊れてしまうのに、
世のすべての言葉や視線に傷付く。
所詮はメンタルが弱いという一言で人生を纏められるに違いない。
世は効率主義だから、手っ取り早く関係を築き、相手を知りたい。
自分の身体の中で巡るこの感覚は、
他の人も感じているのだろうか。
一石投じても、何をしても、
口を慎めと言われる世。
益々生きにくくなってる、
苦しくなってると思う夜。