原点に立ち返って
小学生の時、私はまだVHSテレビを録画していた。
その時は同時録画なんてできなくて、兄姉で取り合いになったりもした。
その時、私は地上波でやる映画にジャンルを問わず、
かじりつくように見ていた。数年に一度か、父が「レンタルビデオに行く」と言った時、ドキドキしたのを覚えている。
だって大好きな映画がずらーっと並んでいて、
何を借りればいいかわからなかったから。
今となっては、自転車でレンタルビデオ屋に行けるし、
ネットフリックスやアマプラで映画をサクッと見れるけれど、
当時の私にとっては、自分で選択できる限られたチャンスだった。
悩みに悩みまくって、1本借りることができたかどうかは覚えていない。
最近、たまに新作が安くなると知り、
久々にレンタルビデオ屋に足を運んだ。
昨年公開したばかりの作品がもう旧作になっていたり、
見たかったこの映画もマイリストにいれたまま見ていない映画も
たくさん並んでいた。
映画を借りると期限がある。
たくさん借りすぎると1日に1本か2本は見なければ間に合わないことだってある。
それを久々に体験して、
何だか懐かしい気持ちになった。
どうか配信サービスだと、そのDVDに付属している予告編を見て、
気になる映画を増やすということはほぼないけれど、
DVDだとこれから1作品見るっていうのに、永遠に見たい物が増えていき、
頭を抱えた時期もあったな笑と回顧した。
私は一生のうち、どれほど見たいものをみれるのか、
悩んでも仕方ないことを悩んだこともあった。
やっぱり映画は楽しい。
その時期の自分にその1本が合わなかったとしても、
それも出逢い。
やっぱり、映画を観ることはやめられない。