コロナウイルスが流行ったのはもう2年前。
私が前の会社を辞めたのも2年前。
もうそれほど経つか。いや、そんな遠くない過去なのに、
凄く遠く感じるのは何故だろう。
元々職業柄マスクすることは当たり前だったので、
特に変わった感覚はしない、と言い切りたいが、
やはり時々屋内でマスクを外したいという欲求に駆られる。
永遠とこうなのかもしれないという定説が
私たちをより苦しめている気がする。
私はコロナウイルスが全国に流行したことで、
一時的に会社の業務が無くなり、連休になった。
そのお陰というべきか、
無理をしていた身体に無理をしようとしても、
動かなかった。
会社へ行きたくない。行けない。怖い。
そんな思いを駆られ、
私は休職し、その後退職をした。
母は言った。
「コロナがなかったら、きっとずっと無理してた」と。
たぶんそうだと思う。
おばさんたちからの辛口な視線と悪口に毎日怯えながら、
業務をこなす日々で、たぶんある時にポキッと折れていたと思う。
世の中でもリモートが増えたことで、
いい面と悪い面があったと思う。
ただ、それで増えたのは、
圧倒的に悪い面だと思う。
収入が減った人や、会社が倒産した人、
息抜きができなくなってしまった人――。
数えきれないほどに。
私も毎年の旅行が出来なくなった。
20歳の時には、台湾か韓国に行っている予定だった。
大阪、埼玉、福岡へ行った私は、
海外へ行きたかった。
だがその夢もしばらくお預け。
もう少しコロナが落ち着いてくれれば、
道内旅行を楽しみたい。