晴れを待ちわびて

トラウマを抱え、自律神経失調症になり、現在抑うつ状態と診断され、懸命に毎日生きていく日常ブログです。

「実は私……」

 

まだ頭の整理がつかない。昨日の今日だから。

でも一つ覚えているのは、「恋人いる?」「いないよ」でホッとして、

何気ない話をして、お互いに煙草を吸うことを知って、

 

煙草を買ってきてもらっている間に、

私は告白することに決めた。

 

「実は〇〇ちゃんのこと好きなんだ」

 

でも結果はダメだった。

けど、一つだけ秘密を教えてくれた。

 

それは私の胸の中にしまう。

 

でも、私が女の子らしい女の子だったら、

可能性があったかもしれないと気づいた時、

 

凄く切なくて、

こんなに近くに、目の前にいるのに、

距離を縮められないなんて切ないなぁ、と言ってしまった。

 

自分の母が脳梗塞で倒れて、

そこからままならない生活を送っていたこと、

自死しようとしたことを言っても、

 

決して引かなかった。

 

「もし死んだら葬式で、〇〇ちゃんが来てくれたら、思い残すことないな」

 

と言った。

 

言った後、これは絶対に引かれる。

何言ってんだ、私と思った。

 

そしたら、

 

「行くよ。絶対行く。

でも自分で死んだら絶対行かないから。

でもそうじゃなかったら絶対行く」

 

普段嘘を言わない口下手なあの子が強く言ってくれた。

 

こんなこと友達から言われたらきついだろうに、

どこまでも優しかった。

 

告白された後、「これはちゃんと振ったほうがいい?」「それともやめたほうがいい?」なんて優しく聞いてくれたり、

私が自分の過去を話して、泣いていても、

無理に距離を詰めようとせずに、

話を聞いてくれて、

 

時に涙ぐんでくれて。

 

口下手だから、

凄くいっぱい話したわけじゃなかった。

でも、だからこそ嘘偽りない言葉で

1つ1つ大事に言葉を発している姿に、

ぐっとなった。

 

自分がみすぼらしいと思ったのは、

都合よく利用されてもいいから、

付き合わせてほしいと言ったこと。

 

こんなにも自分の過去を引かずに聞いてくれて、

私のペースを見て、話を変えてくれたり、続けてくれたりして、

必要以上に掘り下げてこなくて、

 

こんなにも自分を理解しようとしてくれる人が、地元には居なかったから。

 

身近には居なかったから。

 

家族は味方じゃないから。

 

この人に全てを打ち明けたら、

変われると強い直感に襲われたけど、

行く場所は、お互い実家暮らしで、

車を運転してきたわけじゃないから、

ホテルしかなくて。

 

でも響きがよくなくて、

もし何かあったら、と相手も気にしたんだろう。

 

「海京ちゃんのこと大切だから駄目だよ」と言ってくれた。

 

私は帰り際、立ち止まって、泣いてしまった。

家に帰りたくない。

あの地獄のような空間に戻りたくないと言っても、

黙って傍に居てくれた。

 

横に来て欲しくて、

手を差し出したら握ってくれて、

私は強く引っ張った。

 

戸惑っていたけれど、許してほしい。

もし何も起きなくて、このまま友達のままだとしても、

少しぐらい近い距離で一緒に居たくて。

 

でも別れは来るもので、

私は自分に喝を入れて、タクシー乗り場まで一緒に向かった。

 

去り際、私が手を広げると、

拒まずにハグしてくれて、

 

タクシーに乗って手を振って、

扉が閉まった後、私は涙が溢れて止まらなかった。

 

家に着いた後、私は布団の中で泣きじゃくった。

友達に連絡して、滅茶苦茶になっている話を聞いてもらった。

 

私はそこで、こんなに人を好きになったことはないと気づいた。

それほど自分の中でその子が大事なことに気づいた。

 

この恋がどう転がるかはわからない。

何かの拍子で付き合うことになるかもしれない。

そうじゃないかもしれない。

 

でも私は、その子が会ってくれるという日まで会いたいし、

話したい。

 

私は伝えたいことをもう1つ伝えた。

目を見て。

 

「もし辛くなったら、すぐに駆け付けたい。

苦しくなって電話したいと言ったら時間の許す限り、電話をしたい。

本当にそう思ってるから。幸せになってほしい」

 

きっとその子には伝わったと思う。

 

幸せになってほしいと言いながら、

恋人がいないと聞く度に安堵する自分が最低で赦せない。

 

いつかはきっと結婚しちゃうような魅力のある子だから、

この期間ももう少ないかもしれない。

 

それでも、叶わないと分かっていても、

好きで居たい。

 

その人間性に惚れたから。その行動の1つ1つが優しくて、

私もそんな風になりたいと成長させてくれた大事な人だから。

 

「小説家になりたい。劇作家になりたい。作詞もしたい」

 

夢を言った私に、

あの子は「料理は?」と聞いた。

 

「もちろん、続けるよ」

 

そう言うと、嬉しそうに微笑んだ。